家づくりのときに「窓の種類はどうしますか?」と聞かれて
「窓ってそんなに決めることがあるの?」と思いませんでしたか。
窓は採光、眺望、通風、デザイン等多くの役割があり
また気密、断熱性能にも大きく影響します。
この記事では、おしゃれで快適な家づくりに欠かせない
窓選びについて紹介したいと思います✨
マイホーム記事の一覧は、こちらにまとめています😀✨

窓の性能
熱の出入りは屋根、窓、玄関ドア、換気等から行われています。
その中でも窓、ドアから出入りする熱は全体の7割近くにもなるため
窓の断熱性能はとても重要になります。

出典:YKKAP株式会社 公式ホームページ「かしこいガラス選び」
窓の性能に影響する要素は以下のとおりです。
サッシの種類
サッシの種類には
- アルミサッシ
- アルミ樹脂複合サッシ
- 樹脂サッシ
があります。


アルミと樹脂では熱伝導率が1400倍近く変わり、樹脂の方が熱を伝えづらいです。
また、樹脂サッシであれば色も選べるためデザインもアルミより優れています。
ガラスの枚数
ガラスの枚数は1〜3枚までの種類があり、枚数が増えるほど断熱性能があがります。
ただ、トリプルガラスになると重量も増えるため、
開閉が大変になるというデメリットもあります。
空気層の中身
ガラスの枚数が2枚、3枚の場合、ガラスの間に入れる気体の種類も
アルゴンガスか空気かを選べます。
ガラスの種類
Low-E複層ガラス(断熱、遮熱)、一般ガラスがあります。
Low-E複層ガラスとは、ガラスの間に金属膜をコーティングした複層ガラスのことです。
断熱タイプと遮熱タイプがあり
断熱タイプは屋内の温かい空気が外に逃げるのを防ぎます。
また、遮熱タイプは西日等外からの熱を防ぎます。
お金はかかりますが、窓の性能を上げると断熱性能も格段に上がるので、
窓にお金をかけるのはコスパが非常にいいと思います。
窓の種類
窓の形状や開き方もたくさん種類があります。
すべり出し窓
ハンドルや取手を回して押しながら開けるタイプの窓です。
開く方向により縦すべり出し窓と横すべり出し窓があります。
出典:YKKAP株式会社 公式ホームページ「窓の開き方イロイロ」
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/mado_textbook/open/
縦すべり出し窓は風を受け止めて屋内に取り込んでくれるので、
積極的に風を入れたい場合におすすめです。
夏は風を入れて、冬は風を入れないようにするためにも
地域の風配図を見て、開き方向を建築会社の方と相談するといいと思います。
出典:YKKAP株式会社 公式ホームページ「窓の開き方イロイロ」
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/mado_textbook/open/
横すべり出し窓は雨が降っても庇(ひさし)のような役割をしてくれるので
少しくらいの雨であれば外の空気を取り入れることができます。
また、窓を開けていても外からの視線が気になりにくいことも特徴です。
引き違い窓
左右にスライドさせて開閉させるタイプの窓です。
横すべり出し窓ほど風を取り込むことはできませんが、
開閉のスペースが少なくて住むので、隣家との間が狭い場合や
窓の近くに車を駐車する場合でも設置できます。
出典:YKKAP株式会社 公式ホームページ「窓の開き方イロイロ」
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/mado_textbook/open/
上げ下げ窓
引き違い窓の上下にスライドさせるタイプです。
出典:YKKAP株式会社 公式ホームページ「窓の開き方イロイロ」
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/mado_textbook/open/
FIX窓
窓ガラスと窓枠が固定されていて、開閉ができない窓です。
採光、眺望のために取り付ける窓で、階段吹抜けの上部等に取り付けるパターンが多いと思います。
出典:YKKAP株式会社 公式ホームページ「窓の開き方イロイロ」
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/mado_textbook/open/
掃出し窓
床から天井近くまである大きな窓です。
窓から出入りできるので、庭やベランダに面した場所に取り付けます。
外部との一体感が出て、開放感や部屋が広く見えます。
スリット窓
縦や横に細長く、採光のために取り付ける窓でデザイン性が高いです。
和室の地窓や、脱衣室の上部につけることで明るさを確保することができます。
出典:YKKAP株式会社 公式ホームページ「窓の開き方イロイロ」
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/mado_textbook/open/
よくある窓の後悔
注文住宅でよく聞く窓の失敗例をまとめてみました。
窓が多くて家具が置けない
明るい部屋にしようと窓をたくさんつけて家具を置けなくなったという話はよく聞きます。
窓があるとその分、背の高い家具は置けなくなるので、
家具の配置も検討しながら窓の配置を考えたほうがいいです。
またテレビの背面に窓があると、光でテレビが見えづらいので注意が必要です。
大開口の窓をつけたが外からの視線が気になりカーテンを閉めっぱなし
大きな窓をつけたけど、外の通行人の視線が気になり、
昼でもカーテンを閉めっぱなしというのもよく聞く失敗例です。
人通りが少なかったり、中庭に面していれば気にならないかもしれませんが
そうでない場合には要注意です。
隣家の窓と位置が近く、視線が気になる
これもよくある失敗例ですが、先に隣家が建っていて窓の位置が分かるのであれば、
建築会社の人にも現地を見てもらって間取りを考えることで回避できると思います。
我が家で選んだ窓
我が家はすべての窓を
樹脂サッシ、ペアガラス、アルゴンガス入り、Low-E複層ガラスにしました😀✨
寒冷地であればトリプルガラスがいいかと思いますが
我が家では、ペアガラスで十分だと判断しました。
南の窓は断熱タイプ、東西北の窓は遮熱タイプにして
冬は温かく夏は太陽の光をあまり取り込まないようにしました。
窓の形状は
庭に面した南窓は「掃出し窓」
階段上部を「FIX窓」
それ以外は、「すべり出し窓」にして
積極的に風を取り込めるような配置にしました。
まとめ
窓は配置、種類、性能等決めることも多く
住宅会社任せになりがちですが
後から「こんな窓もあったのか‥」と後悔しないためにも
いろいろな選択肢を知った上で選ぶことが大切だと思います。
この記事が、住宅づくりでどんな窓にしようか悩んでいる人の参考になれば幸いです。
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